四条河原町の「すいば 四条河原町店」

ここは、私にとっての曰く付きのお店。

料理やお酒はいい感じなんだけれども、ちょっと嫌な目にあって、それを正直に「食べログ」に書いたら、検閲を受け。

自由に書けないのは何事だー、と、食べログを放棄して、はてなに書く事にした、そのきっかけになったお店なのだ。

 

最初に書いておくけれども、このお店は、料理とお酒、それと価格設定に関しては間違いなく「名店」。

私が頼んだことがあるのは、例えば「ぬか漬け」や「筑前煮」といった定番(それぞれ150円!)や、ぼんじりの唐揚げといったオリジナルメニューなど。伝統や古さといったものは感じられないものの、立ち飲みというジャンル内では高レベルに美味しくて、かつ価格設定は信じられないくらいに安い。お酒もある程度はそろっている。どれか一点が突き抜けたお店というのは他にもあるけれども、その三点が高レベルでまとまっているお店は、私は他に数軒しか知らない。

立地もよく、一見さんに対しても排他的ではなく、あの事件がなければ、普通に通っていたお店なんだ。

 

問題は、「常連のコントロールができない」、この一点に尽きる。

カウンターで、目の前にスタッフが数人いる状態で。

ぐでんぐでんに酔っ払った常連さんが、他の客(私)に絡んでいるのを、スタッフが素知らぬ顔をしてやり過ごす。常連さんが、私の頼んだものに勝手に箸をつけても、止めようともしない。知らんオッサンが箸をつけたものなんて、もう食べる気がしない。おいしかったのに、もったいない。お金を払ったのは私なのに。

絡まれはじめてかなり時間が経った頃、ようやく「絡まれていませんか?」と一回だけ聞かれるも、絡んでいる本人を前に「絡まれています」なんて言えるわけがない。私も店内でトラブルを起こさせないよう、その常連さんを怒らせないよう、穏便に済ませようと必死に我慢しているのに。

せっかくお金を払って、美味しい物をたべ、美味しい酒を飲んで楽しい気分になろうとして訪問したのに、最悪の時間だった。

そして、お店を出るまで、最後までスタッフからフォローの一言もなく。一言でもこちらを気遣う言葉があれば、また印象は違ったのにな、と。

 

変な客がいるのは、まあ仕方ない面もある。

客のトラブルに介入しないというのが店の方針なら、それはそれでいい。

客が他の客に迷惑をかけることを許容する店として、今後は避ければいいだけだ。

 

 

というようなことを、食べログに書いたら、見事に検閲に引っかかった。

「美味しいという食べ物のことをもっと詳しく書け」

「店に不都合になるようなことは書くな」

「貴方と店との間でのトラブルを望まない」

というのが、食べログの主張。

 

なるほど、食べログのビジネスモデルってそういうものなのね。

もう店に行けなくなってもいい、トラブルになったら受けて立つ。私の意見を受けて、スタッフが意識を改善してくれればそれでよし。

その覚悟を持って書いたことをねじ曲げて、なんで私が食べログに協力しなければならないの。

お店側からしても、批判の意見を吸い上げられないのは痛手だとおもうんだけどなあ。

 

 

すいば 四条河原町

京都・四条河原町